オンラインアンケートの作成は簡単そうに聞こえるかもしれません。質問を考えて入力し、送信ボタンを押すだけ…ですよね? しかし、回答者を惹きつけ、エンゲージさせ、豊富なデータとインサイトを得るための成功するアンケートを作成するには、多くの時間、思考、計画が必要です。
次回アンケートを作成する際に考慮すべき7つのヒントをご紹介します:
1. アンケートを綿密に計画する
アンケートを考えるとき、質問の内容や期待する回答にばかり目がいきがちです。しかし、事前にデータ分析方法を考慮することで、質問の作成、回答形式の調整、そしてアンケート全体の効率と成功度を高めることができます。アンケート終了後に得たいデータの種類(要約表、ビジュアライゼーション、統計的検定など)を念頭に置くことで、小さな最適化が大きな成果を生みます。
豆知識:LimeSurveyでは、ExcelやR、SPSS Statisticsなどの専用ソフト用に、アンケート回答データをさまざまな形式で簡単にエクスポートできます。
2. プライバシーとデータ保護を尊重する
GDPRなどのデータ保護法に準拠し、回答者のプライバシーを保証することで、回答の使用方法に対する懸念を和らげることができます。これは、回答者が率直で正直な意見を提供する上で非常に重要です。
豆知識:匿名回答、暗号化、データ保護などの関連機能は、LimeSurvey Cloudで標準装備されており、ニーズに応じて設定可能です。
3. 対象ユーザーを明確にする
チーム向けの従業員満足度調査でも、数十万人の顧客向けのカスタマーサーベイでも、誰に回答してほしいのかを明確にすることが重要です。対象者が少数であれば簡単ですが、人数が多い場合は、対象者の中からサンプルを抽出して招待するのが一般的なベストプラクティスです。
調査対象者のリストがない場合でも、関連する回答者をどうターゲットにするかを考えることが重要です。一般人口を代表する結果が必要な場合は、他のオンライン活動中に参加者を募集する「リバーサンプリング」は避けるべきです。研究分野によっては、適切なパネルを提供するプロバイダーと提携するのが効果的です。
豆知識:LimeSurveyはパネル統合機能があり、パネルプロバイダーとの連携も簡単に行えます。
4. アンケートを参加者に合わせて調整する
オンラインアンケートの利点の1つは、必要に応じて個別の体験を提供できることです。すでに取得した情報や回答内容を活用して、LimeSurveyの条件設定機能やExpression Managerを使えば、ページや質問、選択肢の表示を絞り込んだり、個別メッセージやフィードバックを表示できます。これは、評価やフィードバック収集において、正確な回答を促す効果的な方法です。
5. 回答状況を監視する
アンケートが終了するまで回答を見ない方がいいと思われるかもしれませんが、実は、実施中にデータを確認することで、設問の不備やリマインドの必要性を早期に発見できます。
豆知識:LimeSurveyでは、回答データにリアルタイムでアクセス可能なので、エクスポートせずに確認できます。
6. 高品質なデータ収集を目指す
データ分析に入る前に、回答の品質チェックを行うことが重要です。これにより、不完全な回答や重複、信頼性の低い回答を除外できます。
アンケートを真剣に受けていない回答者を見極めるために、注意深く設計された質問を含めたり、LimeSurveyのクオータ機能を利用して、不合格者を自動的に除外することができます。
7. 高い回答率を目指す
すべての人が参加するとは限りませんが、参加を促す方法はいくつかあります。中でも重要なのは、十分な回答期間を設けることです。期間が短すぎると、回答率が下がり、サンプルの偏りが生じる可能性があります。LimeSurveyのクローズドアンケートでは、未開始者や途中で止まった人にリマインドメールを送ることができます。
豆知識:LimeSurveyでは、クローズド・オープンいずれの形式でも、アンケートの保存・再開機能を使用できます。
これら7つのヒントを踏まえてアンケートを計画することで、スケジュール管理を適切に行い、設問設計を最適化し、成功に近づけることができます。
LimeSurveyでは、ニーズに合わせたアンケートの作成とカスタマイズが可能です。始め方や多様な機能については、充実したヘルプセンターをご覧ください。